傘巻絞りの道具の使い方
- 京都絞り工芸館
- 2月14日
- 読了時間: 2分
更新日:2月17日

染め上がった際に、傘が開いたように見えるためこの名前が付きました。
この技法は名古屋の有松絞りでは巻き上げ絞りとも呼ばれています。
1,まず、作りたい文様に合わせて輪郭を綿糸で縫います。糸の両端には玉結びを作っておきます。

2,玉結びの部分を絞り台に引っ掛けます。

3,次に生地の金具から最も遠い部分をつまみます。その状態で、生地を前後に動かし、輪郭を縫った糸を一直線に近づけていきます。

4,その後、生地を伸ばして一度元の状態に戻し、袋状になった絞りたい部分を右側に倒します。

5,手前からギャザーを取っていきます。この際に、生地を左右に引っ張りながらギャザーを取るときれいに生地が寄ります。

6,ギャザーが整ったら、生地を右に倒した状態で上側になっている糸の結び目を絞り台から外します。
7,糸を外したら、そのまま手前に引っ張ります。最後まで引っ張ると玉結びがあるために止まります。

8,糸がピンと張った状態で、糸入れの線に合わせて、同じ箇所を2回巻き上げます。
9,その後、右方向に2mmほど間隔をあけながら巻き上げを続けます。このとき、糸がたるまないように注意してください。

10,先の部分まで巻き上げたら、最後に先端で解けないように糸を結びます。

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